キャデラックの特徴

キャデラックは、アメリカの高級車ブランドであり、ゼネラルモーターズの傘下にある自動車メーカーです。
アメリカ大統領専用車である通称ビーストや専用リムジンの製造を担当しており、ドナルド・トランプ大統領の時代まで使用されていました。
1990年代中盤までは親米的な国にしか正規輸出をしていませんでしたが、同年後半以降はヨーロッパへの進出も開始しています。

V8エンジンやV16型エンジンなどのエンジンを世界に先駆けて実用化したほか、現代の自動車では当たり前になった技術や部品をいち早く実用化した車を販売したメーカーとしても有名です。
2007年のリーマンショックの際にゼネラルモーターズは経営破綻したものの、キャデラックはブランド価値の高さから手放されることなく、現在も同社の高級車ブランドとして残っています。

代表車種

長い歴史を持つキャデラックは、現行モデルの人気も高いものの、過去に発売された自動車も高い人気を誇っているのが特徴です。

エスカレード
アメリカン・ラグジュアリーを体現していると言われるエスカレードは、排気量6.2L Ｖガタ8気筒OHVエンジンを搭載した超大型SUVです。
アメ車の特徴を詰め合わせたような1台で、日本国内では乗る場所を選ぶ車ですが、SUVブームの関係から人気を博しています。
新車価格は1,555万円と超高額ですが、流通台数に対して需要が非常に高いため、中古車でも高額でやり取りされている車です。

フリートウッド

1989～95年まで販売されていた4ドアセダンがフリートウッドです。
販売終了からすでに30年近い年月が経っているにもかからわず根強い人気を誇っており、現在でも購入希望者が一定数いることで有名な車でもあります。
当時の自動車としては珍しくエアバックやABSｍクルーズコントロール機能を有しているのが特徴です。

買取・査定のポイント

旧式キャデラックであれば、すでに旧車の部類に入っているモデルも存在しているため、よほど状態が悪くない限り高額査定が期待できると考えていいでしょう。
販売終了から30年前後経過しているモデルは希少価値が高くなっており、一般の自動車とは違う面で査定が行われることも少なくありません。
もちろん、メンテナンスがしっかりと行われていることが条件にはなるものの、それを差し引いても高額査定につながる可能性があるのです。

現行モデルの場合は、年式や走行距離も関係しますが、もっとも重要なポイントはエンジンの性能です。
国産車では考えられないほどの大排気量を誇るキャデラックの自動車は、日本の道路事情には適していないとされています。
国産車で多く採用されているのはストップアンドゴーでも燃費が下がりにくいDOHVを採用する一方、直進が多いアメリカに適したエンジンであるOHVを搭載しているキャデラックはエンジンへの負荷が高いと言われているのです。
車検や点検で確認しておけば大きな問題になることは少ないものの、メンテナンスが行き届いていないと走行中に大きなトラブルに遭う可能性もあります。
査定の際には点検記録簿を用意しておき、きちんとメンテナンスができていることを証明できるようにしておきましょう。